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生活感溢れる大坂の下町の情景
 『じゃりン子チエ』の大きな魅力になっているのが、緻密でリアル、それでいてどこか懐かしい大阪の下町の風景である。チエの営むホルモン焼屋、社長のお好み焼屋、ミツルの交番、花井拳骨の家、大阪の街並みなど、かつて見たことがあるような情景を舞台に、爆笑のドタバタ劇が巻き起こる。
 そこには、時間に追われセカセカした大人達の姿はなく、子供達が携帯やゲームに夢中になっている光景もない。テツをはじめとしたはた迷惑な人々をも温かく包む、のんびりとした世界がある。その世界の中では、小学生ながらに働くチエにもまったく悲壮感はなく、駄目な父親のテツの行動をも笑い飛ばせる明るさがある。
 そんな懐かしく住む人々の生活感が漂う下町を舞台にしながら、どこか“非現実的”な描写も頻繁に見られるのが『じゃりン子チエ』ならではの世界だ。凧上げを楽しみ、店先を掃除する小鉄やアントニオJr.など、とうてい本物の猫にはできない芸当だ。だが、そんなコミカルな描写の中でも、下町を舞台に“人情”や“人々のつながり”が描き出されている。
楽しむポイント
続々と家に上がり込む近所の人々
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野球の試合をすることになった近所の女連中は、店の奥に居間のあるチエの家に自然と集まり、作戦会議を行うことに。
チエちゃん奮戦記
じゃりン子チエ
第4話「おんな組の襲撃」を視聴する
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懐かしきドブ板
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マサル一家が東京に引っ越すと聞き驚くテツとおバァ。道端の木製のドブ板に、足を取られるおバァの姿は必見。
チエちゃん奮戦記
じゃりン子チエ
第6話「マサルの宿替い」を視聴する
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絵に描いたような“お茶の間風景”
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今ではそうそうお目にかかれない白黒テレビとちゃぶ台のあるお茶の間。古き良き日本の家族の団らんを象徴している。
チエちゃん奮戦記
じゃりン子チエ
第8話「テツの白星ホルモン」を視聴する
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物語の中心となるのはホルモン屋「チエちゃん」。通天閣にも程近く、大阪の下町の一角、誰もがどこかで見たことのあるような通りに位置する。 小学生が切り盛りする「チエちゃん」は近所の人々にも親しまれているが、家族やお客までも巻き込んで、いつも事件が起きてしまう。大抵はテツが原因。 ご近所同士は皆、顔見知りで、何かと集まる住人達。花井拳骨の妻の命日にも集まってくる……のだが、しんみりする余裕もなく、いつものように大騒ぎ。
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当然のように店先の掃除をする小鉄とアントニオ.Jr。猫達も立派な家族の一員だ。 かつてのテツの子分的立場だったミツル。警官となった今もその関係は変わらず、そのため、交番は治安を守るどころか騒動の舞台になることも。 テツもよくたむろする「堅気屋」は小学生のチエも気軽に訪れる。ところが、チエは社長相手に真剣な商売談義。
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公園のひょうたん池は子供だけなく、大人も、果ては猫達にとっても憩いの場所。時に猫も花見をしたり、凧あげをしたり、ボートを漕ぎだしたり(!)する。 チエが普通の子供らしさを見せる小学校も、夜間はテツとヤクザの抗争の舞台と化す。 子供も交じえて、家族でバクチというのも、チエ一家ならでは(?)。もっとも、トランプでカブというところがご愛嬌。
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テツにしても、チエにしても、“関西人”らしく「お金」には、とってもうるさい。お金にからむ騒動もたびたび起こる。 おバァに拳骨、「堅気屋」の社長と元気のいい下町の年寄り。大人達もなんだかんだで元気がいいのもチエの世界の特徴のひとつ。 町内の住人総出の野球大会。事あれば、ご近所さんで一致団結する。もっとも、テツだけは大抵、好き勝手にやり放題。

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(C)はるき悦巳/双葉社・東宝・TMS
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作品解説 登場人物