姿三四郎 200point
原作は、明治時代に活躍した柔道家・富田常次郎の体験談に基づいて、息子の常雄が書いた小説で、昭和17年に発表された。翌年の昭和18年に黒澤明の監督デビュー作として映画化されたことでも有名。アニメ化に当たっては、『ルパン三世 カリオストロの城』の原画マンとして高い評価を得た友永和秀が、初の作画監督に挑戦。前年放送された『坊っちゃん』に引き続き、キャラクターデザインはモンキー・パンチ、主役の声は西条秀樹が担当している。
柔道の未来を背負って三四郎が大奮闘!
明治23年、三四郎は何人もの柔術家に辻投げで挑み、師とするべき人物を探していた。そうして出会ったのが、柔術を近代化した「柔道」を提唱する矢野だった。三四郎は矢野の下で修業を積み、人間的にも成長していく。そして、警視庁武道大会で、警視庁武術師範の村井と対戦することになった。勝てば、柔道の強さを世間に知らしめることができる。ところが、想いを寄せる少女・乙美が村井の娘だと知って、三四郎の心に動揺が走る!  
村井との対戦シーンは『ルパン三世』シリーズの大塚康生が担当!
『姿三四郎』のドラマとしてのクライマックスは、ラストの檜垣との対戦だが、「柔道」を提唱する清道館(モデルは講道館)にとっての最大のクライマックスは、警視庁武道大会における村井との対戦だ。この試合に勝ったからこそ、現在の柔道の隆盛があると言っても過言ではない。そう考えれば、この試合シーンの原画を大ベテランの大塚康生が担当し、見事な動きを堪能させてくれるのも納得できる。まさに名シーン中の名シーンだ!
 

姿三四郎
強くなるためには自分よりも強い師に弟子入りする必要があると考え、車夫をしながら、高名な柔術家に片端から勝負を挑む「辻投げ」をしていた。熱血漢で、一本気な性格のため、しばしば暴走しては師の矢野に迷惑をかける。だが、矢野のもとで修業を積むうちに、人間的にも成長し、ついには清道館の代表として、警視庁武道大会に出場するまでになる。
矢野正五郎
学習院の助教授であると同時に、柔術の近代化を目的とした「柔道」を広めるため、清道館道場を主宰している。一見、ひ弱そうに見えるのだが、「柔よく剛を制す」の柔道の精神の通り、三四郎が対決した柔術家の中では最も強かった。沈着冷静な性格で、弟子たちにも厳しく接しているように見えるが、その心の内には優しい思いやりがあふれている。
村井乙美
警視庁武術師範の村井半助の娘。ゴツい父親に似ず、華奢で可憐な乙女。いかにも日本女性らしい、おしとやかで控えめな性格。だが、父の弟子である檜垣に言い寄られても頑として拒絶するなど、芯の強いところも持っている。三四郎に想いを寄せていたが、三四郎が父の試合相手だと知ってからは、どちらを応援するべきかでさんざんに思い悩む。
夏目金之助
三四郎の友人。三四郎が働いていた車屋の番頭。本当は東大の学生だが、学費を稼ぐために番頭をしながら、勉学に励んでいる。三四郎が清道館に行ってからも、無鉄砲な三四郎の身を案じ、なにかと面倒を見ている。若き日の夏目漱石がモデルで、金之助は漱石の本名。
村井半助
良移心当流の柔術師範。警視庁の武術師範を務めており、柔術家の中では最高位に位置する存在。ゴツい外見とは裏腹に、武術家としての潔さと娘を愛する優しさを兼ね備えている。そのため、弟子でありながら、人間的に歪んでいる檜垣源之助を絶対に認めようとはしない。
檜垣源之助
村井の弟子で、良移心当流を代表するのは自分だと自負している。柔術と空手を合わせた独自の技を身につけており、無類の強さを発揮する。だが、冷酷で身勝手な性格のため、村井には後継者として認められていない。村井の娘の乙美に想いを寄せており、乙美が嫌っているのを承知の上で、無理やり自分のものにしようと企む。
【放送日】
昭和56年6月8日
【原作】
富田常雄
【脚本】
神波史男・大原清秀
【演出】
三家本泰美
【キャラクター・デザイン】
モンキー・パンチ
【作画監督】
友永和秀
【美術監督】
松宮正純
【録音監督】
加藤 敏
【音楽】
タリスマン
 
【キャスト】
姿三四郎:西条秀樹 矢野正五郎:野沢那智 村井半助:宮川洋一 村井乙美:岩崎良美
檜垣源之助:大塚周夫 夏目金之助:富山敬 ナレーター:三遊亭円丈
【主題歌】
デーマソング(歌:タリスマン、作詞:伊藤アキラ、作曲:木村昇)
(C)富田常雄・TMS
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