外房の荒海で育った巴突進太は、県立紅葉高校に進学すると柔道部に入部。かつて講道館の女三四郎と呼ばれた母の輝子と同じ道を歩み始めた。「柔よく剛を制す」を体現するため、小柄な突進太は己の技に磨きをかける。そんな彼の前に“天地返し”という荒技を使う教師の利鎌が現れた……。梶原一騎が原作、貝塚ひろしが作画を担当した漫画をアニメ化。母との因縁を持つコーチの特訓、ライバル達の出会いと戦いの中で編み出す必殺技など、痛快なスポ根作品でありつつ、成長していく突進太の姿が描かれていく。
第1話
血が騒ぐ柔の道
漁師の母・輝子と二人暮らしの巴突進太は、紅洋高校に入学早々、喧嘩っ早い性格から部活荒しの末、柔道部主将の大男、大東坊一郷と対決することに。あまりの体格差に全く歯が立たない突進太は壁に投げつけられ気絶。しかし、母との「親子シャチ」の絆を思い出し、立ち上がった突進太は巴投げを繰り出した!
第2話
宿命の母子三四郎
大東坊に勧誘された突進太だが、柔道に興味が持てない。そんな時、担任の利鎌竜平から昔、女三四郎という強い女性柔道家がいた話を聞く。帰り道、突進太は不良達に絡まれるが、助けに来た母の輝子が見事な柔道技で不良達を倒してしまった! 母が女三四郎だったと知った突進太は感動し、柔道の道を究めることを決意する。
第3話
鬼! 利鎌の正体
柔道部に入った突進太。母の輝子が学校に挨拶に来るも担任の利鎌は会おうとしない。突進太は不審に思うものの、練習を始めるが、荒尾部長に反抗するばかり。そこに現れた利鎌は荒尾部長と口論になり、一度は投げられるものの、「天地がえし」という技で荒尾部長を倒してしまう。利鎌は昔、伝説の柔道家だったのだ!
【おことわり】収録・放送時期が古いため、現存するマスターの状態により、一部お聞き苦しい部分・お見苦しい部分等ございますが、あらかじめご了承ください。
第4話
おとこ突進太まっしぐら
突進太は漁から戻った輝子に、利鎌の「天地がえし」の話をした。すると輝子の顔色が一転、突然、利鎌の家へ向かう。輝子は昔、利鎌の兄と対決し勝利しだ。だが利鎌の兄は女に負けたショックから柔道を捨て、非業の死を遂げたのだった。輝子は利鎌につぐないを申し出るが、利鎌はその恨みを突進太に向けると宣言した!
第5話
巨象! 春山泰蔵
県大会が近づく中、突進太と大東坊は毎朝浜辺で練習をしていた。ある日、突進太は大東坊を待つ間、通りかかりの他校の柔道部と喧嘩になり、120キロの巨漢、春山泰蔵に投げ飛ばされてしまう。春山は県大会で決着をつけようと言い去っていった。部に戻った突進太は利鎌が条件つきでコーチを引き受けたことを知る。
第6話
血の誓約書
いかなるスパルタ教育にも親が抗議しないという契約書を渡された突進太は、輝子に署名を願い出る。かくして部員全員の親からの署名が集まり、利鎌のコーチ就任が決定した。利鎌は全員を投げ飛ばした後、海岸を交代でおんぶしながら20キロ走るという鬼の指導を開始。それを偶然見た輝子は文句も言わず、突進太を突き放す。
第7話
突進太けいこどめ!
不良達との喧嘩がばれた突進太は、利鎌から謹慎を言い渡された。納得のいかない突進太だが、和尚様から柳の枝のように、自分に勝つことを考えろと言われる。そして、仕返しに来た不良達に、今度は手を出さず、じっと耐えぬく突進太。翌日、利鎌から命じられた石段兎跳びをやり遂げたことで突進太の謹慎は許されたのだった。
第8話
嵐の県大会前夜
県大会の選手が発表された。だが、選ばれると思っていた突進太は自分が補欠だったことに立腹、練習をさぼり、一人砂俵での特訓を始める。しかし、大東坊に見つかり、そんな特訓は意味がないと指摘される。二人は取っ組み合いになってしまうが、その時、大東坊の父が体調を崩したとの知らせが……。
第9話
死闘! 巨象対巴投げ
利鎌の指示で試合に出場することになった突進太は、2回戦も巴投げで勝利、午後の試合に備える。しかし、突進太の次の相手は巨象、春山泰蔵だった! あまりの体格差におされ気味の突進太。得意の巴投げをしようとした瞬間、あまりの春山の重さに足を捻挫してしまった!
第10話
母は強し! 女三四郎
紅洋高校は決勝に駒を進めたものの、春山に負けたことで「柔よく剛を制す」を信じられなくなった突進太。試合を抜け出し町をふらついていると、女子プロレスの公開試合が目についた。何気なく観戦していると、全米チャンピオンに挑戦者として、なんと輝子が飛び入りで参加してきた!
第11話
秒の殺し屋! 帯刀省吾
県大会で優勝し、学校中の話題となる柔道部。しかし、そこへ全国トップクラスの極東高校から親善試合が申し込まれてきた。負け試合とわかって受けた利鎌に不信感を持つ部員達。そして、現れた極東高校の主将、「秒の殺し屋」という異名を持つ帯刀省吾は意外にも、容姿端麗の優しい男だった。しかし、試合が始まると……。
【おことわり】収録・放送時期が古いため、現存するマスターの状態により、一部お聞き苦しい部分・お見苦しい部分等ございますが、あらかじめご了承ください。
第12話
男が売ったこのケンカ
極東高校との親善試合に突進太は4番手として戦うが、弱点を帯刀に見破られ、投げ飛ばされてしまう。主将戦でも、大東坊は帯刀にあっさり負けてしまった。それでも納得いかない突進太は帯刀にケンカを売るが、次の試合があると帰られてしまう。だが、その帰途の車中で帯刀は、輝子から帯刀の父が輝子の師であることを聞き……。
第13話
命ぎりぎり! 怒涛の対決
海岸で対決を始めた突進太と帯刀。突進太は先手必勝と意気込み向かうが、帯刀には遠く及ばず、海に放り投げられ肩を脱臼させられてしまう。謝れば許してやるという帯刀に、頑なに拒む突進太。何度も沈められ、ついには足も脱臼させられてしまう。それでも立ち向かい、その死をもいとわぬ突進太の根性に帯刀は恐怖する……。
巴突進太
体が小さいが喧嘩っ早く負けず嫌いな性格の少年。外房の荒海で育ち、母の輝子と二人で暮らす。紅洋高校入学とともに柔道部に入部し、日本一の柔道家を目指していく。(声:森功至)
巴輝子
突進太の母。漁師をして女手一つで突進太を育て上げた。優しさと厳しさを兼ね備えており、かつては女三四郎と呼ばれるほどの強い柔道家だった。(声:沢田敏子)
利鎌竜平
突進太の高校の担任。「天地がえし」という大技を持つ伝説の柔道家で、輝子に負け死を遂げた兄がいた。その恨みを突進太に向けるといい、スパルタ教育で柔道部を指導する。(声:池水通洋)
大東坊一郷
紅洋高校柔道部の主将。柔道を知らない突進太の巴投げを受けたことでその才能を見抜き、突進太を柔道部に勧誘する。身体は大きいが、温厚な性格の持ち主で部員からの信頼も厚い。(声:兼本新吾)
荒尾部長
紅洋高校の柔道部部長。かつて講道館に学んでいたことはあるが、過去の栄光を虚飾したりするなど、ほら吹きで見栄っ張りな一面を持ち、指導者の器とは言いがたい。しかし、利鎌が不忍竜平であったことが分かるや部長の任を利鎌に譲るなど、潔い一面も持ち合わせている。(声:阪脩)
春山泰蔵
突進太が県大会で対戦した南総里見学園柔道部員。120キロもの巨体を誇り、“巨象”とも呼ばれている。そのあまりの巨体には並の投げ技は通じない。
帯刀省吾
極東高校柔道部主将だが、格闘家とは思えない端麗な容姿の持ち主。だが、大東寺や突進太を寄せ付けないほどの実力を誇り、その華麗な技の冴えをから「秒の殺し屋」の異名を持つ。しかし実力差をものともせず立ち向かってくる突進太に、そのすさまじい勝負への執念へ畏敬の念を持つようになる。
【放送年】
昭和49年4月1日〜昭和49年9月30日
【原作】
梶原一騎・貝塚ひろし
【チーフディレクター】
吉田茂承
【脚本】
山崎晴哉、伊藤恒久、井上和士、松崎行雄
【演出・絵コンテ】
吉田茂承、御厨恭輔、高屋敷英夫、波多正美、今沢哲男、他
【作画監修】
楠部大吉郎
【作画監督】
熊野基雄、香西隆男、川尻善昭、小泉謙三、山口泰弘、荒木伸吾、他
【キャスト】
巴突進太:森功至
巴輝子:沢田敏子
利鎌竜平:池水通洋
大東坊:兼本新吾
荒尾部長:阪脩
【音楽】
高井達雄
【主題歌】
OP「柔道讃歌」(歌:子門真人)
ED「母子シャチ」(歌:ロイヤルナイツ)
(C)梶原一騎・貝塚ひろし/TMS
全27話 |1-13||14-最終話
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