坊っちゃん 200point
明治の文豪・夏目漱石の名作文学をアニメ化。キャラクター原案は『ルパン三世』の原作者モンキー・パンチが担当。アニメ用にキャラクターを考案したのは、この作品が初めて。監修は出崎統で、出崎・杉野コンビの作品でおなじみのスタッフが顔を揃え、明治時代の文学に斬新な手法で挑んでいる。主役の坊っちゃん役で歌手の西条秀樹が初めて声優に挑戦したのも話題になった。
江戸っ子の坊っちゃんが、四国のノンビリとした田舎町・松山へ
東京の物理学校を卒業した坊っちゃんは、四国の松山中学に数学の教師として赴任。だが、生粋の江戸っ子である坊っちゃんには、田舎での生活はどうにもテンポが合わず、生徒たちにもからかわれ続ける始末。しかも、学校では教頭の赤シャツが教師たちを支配下に置こうとして暗躍しており、真っ正直が身上の坊っちゃんはイライラしっぱなし。そんなとき、温泉で絶世の美女マドンナに出会い、心を奪われる。マドンナは同僚教師うらなりの婚約者だったが、赤シャツに乗り換えようとしていると聞き、坊ちゃんの正義感に火がついた!  
名作文学をユニークな手法で楽しくアニメ化!
明治時代の名作文学が原作とはいっても、キャラクターをモンキー・パンチが担当しているだけあって、『ルパン三世』のノリが随所に! 坊っちゃんは明らかにルパン走りをしているし、山嵐はどことなく銭形警部を思わせる。また、初登場シーンにおけるマドンナのオールヌードにも注目! 作画監督の杉野昭夫をはじめとするスタッフは、湯煙や光のきらめきをうまく使い、決していやらしくはない、幻想的な美しさを醸し出している。
 

坊っちゃん
東京の物理学校を卒業し、四国・松山の中学校に数学の教師として赴任する。子供の頃から気性が激しく、頭に血が上ると、つい無茶なことをしてしまう。正義感が強く、曲がったことが大嫌い。父親とは衝突ばかりしていたが、乳母の清だけは坊っちゃんの資質を高く評価してくれていた。
山嵐
松山中学の数学教師。本名は堀田。硬派で、裏表のない性格のため、生徒たちからも慕われている。だが、そのせいで教頭の赤シャツに睨まれ、一時は赤シャツの陰謀によって、坊っちゃんと仲違いをしかけた。だが、互いの心情を理解し合ってからは、大の親友となる。
赤シャツ
松山中学の教頭。西洋かぶれで、いつも赤シャツを着ているために、坊っちゃんにこのあだなをつけられた。自分の立場を良くするためなら、どんな卑怯な手も厭わない。うらなりの婚約者だったマドンナに横恋慕し、うらなりからマドンナを奪おうと画策している。が、同時に、芸者の小鈴とも関係を続けている女たらし。
マドンナ
遠山家の令嬢。うらなりの婚約者だったが、うらなりの家が没落したために、赤シャツに乗り換えようとしている。ただし、それが本人の意向なのか、遠山家の意向なのかは定かではない。男なら誰しもが心を奪われずにはいられないほどの絶世の美女。
うらなり
松山中学の英語教師。本名は古賀。顔色が悪いため、坊ちゃんによってこのあだなをつけられた。争いを好まず、決して人の悪口を言わない根っからの善人。マドンナを狙う赤シャツによって、他の中学校に転任させられてしまう。その送別会の席で、初めて酒を飲んだというほどのまじめな性格。
野だいこ
松山中学の美術教師。本名は吉川。坊っちゃんと同じく東京の出身だが、性格は正反対で、強い者には媚びへつらい、弱い者には強気でかかる。いつも赤シャツにつき従い、たいこ持ちのように赤シャツのご機嫌ばかり取っているので、このあだながついた。
【放送日】
昭和55年6月13日
【原作】
夏目漱石
【脚本】
福田善之
【演出・絵コンテ】
竹内啓雄
【監修】
出崎 統
【キャラクター原案】
モンキー・パンチ
【キャラクターデザイン・作画監督】
杉野昭夫
【美術監督】
小林七郎
【音楽】
渡辺岳夫
【キャスト】
坊っちゃん:西条秀樹 山嵐:納谷悟朗 チビ:野沢雅子 赤シャツ:八奈見乗児 うらなり:山田康雄
たぬき:永井一郎 ナレーター:久米明
【主題歌】
「酔歌」「東西南北」(歌:デューク・エイセス、作詞:島崎藤村、作曲:渡辺岳夫)
(C)TMS
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