★京極作品の仕事の依頼が来た時の気持ちを教えてください。
有名な作品ですので、それなりの覚悟やドキドキもあったんですけど、物語の核がしっ かりしている作品なので、どんな形でもアレンジがきくのではないかと考えてやりました。

★監督、プロデューサーから注文はありましたか?
ある程度、形やスタイルが既にシリーズ構成の藤岡さんが決められてからの参加だったので、大御所の方々の中に入って結構自由にやらせて頂きました。

★30分という時間に収めるのは難しかったですか?
原作でも長いもの、短いものもありますし、ゲストで出てくるキャラクターの数も各話ごとに違うので、どこかを集約していかないと30分では入りきらない。その辺は難しかったですね。なるべく原作は残したいけれど、30分の中に入れる為にはある程度削っていかなければならない葛藤がありましたが、自分なりにいろいろ試行錯誤しました。

★素晴らしい台詞が多いですね。
型にはまった時代劇にはしたくなかったんです。でも時代劇テイストの台詞は入れないと雰囲気にそぐわない、その兼ね合いみたいなものを考えました。それがアフレコ現場でも、 これはもっと時代劇っぽく・・例えば「殺す」という台詞を「あやめる」とその場で台詞を変えたり、そういう事はしました。それが結果的に今のアニメーションとは違うものに仕上がりました。

★好きなキャラクター、動かしやすかったキャラクターを教えてください。

おぎんが可愛くて好きです。あと狂言回しとしての役どころもありますが、百介に語っ てもらわないと話が進まないので、百介に感情移入をして書きました。彼の視点で見ているものと、視聴者の視点が近い部分にくるようにしました。


★百介は物書きだから、ライターさんと近い位置にいますよね?
そうかもしれませんね。しかもかけ出しで、試行錯誤しているあたりはちょうど今の自分と似ていますね。

★怖いお話は今までに書いたことはありますか?
実は恐いものって、好きなんですけれど書くのは初めてなんです。女性のドロドロ葛藤するものを10話目に書かせていただいたんです。(※神原さんは6話と10話を担当されました。)それは思いきり自分の中に潜り込み、普段は吐き出していないけれど、誰しも持っている感情を見つめ直す作業でしたね。

★声優さんのイメージはどうでしたか?
おぎんはぴったりでした。又市も原作をとても読みこんで来て下さったみたいで、 すごく合っていたし、カッコ良かったです。長耳は予想を大きく上回る程面白い!いい意味で裏切られましたね。(笑)書いた当人の想像していない切り口で、役者さんが声を入れてこられると、またそれがいい味になりますね。百介については、関さんの臆病な芝居が新鮮でした。(笑)

★見所を教えてください。
6話は百介の葛藤と、その決断が見所です。 10話は最終話に関わってくるキャラクターの登場編になります。原作ではクールに描かれていたお話を、自分が女である分、ロマンティックにアニメならではの切り口で書
かせていただきました。最終話担当の高橋さんとディスカッションしながらアイデアやヒントも頂いて、大変楽しかったです。



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