「巷説百物語」原作者・京極夏彦氏がアフレコに参加!演じるのは姿を決して見せない謎の存在「京極亭」。「京極亭」はアニメのオリジナルキャラクターで、又市一味のボス的存在。アフレコは4回目ということで、監督からの"インテリで紳士的、慇懃無礼なやくざの親分風"という注文にも、プロ顔負けの演技力で応えてくれました。
「京極亭」の登場は第2話からです!



小説は映像を作る上での素材です。私はレストランに素材提供しているような業者のようなもの。いくら良い素材を使っても台無しにしてしまうこともあれば、たいした素材でなくても旨い料理を作ってくれる場合もある。作るシェフの腕次第ということです。例えばシェフが素材をフランス料理に使いたいのに、素材屋がシェフに「その素材は中華料理にむいている」と言うのは失礼。「おいしくお作りください」と言うのが自分の立場であって、原作者が作品以上のところで口を出すのは不遜なことです。制作者側が納得のいくように作っていただければと思います。


原作に忠実にしようとするあまり面白くなくなるようであれば、どんどん変えて欲しいと言いました。小説として面白く書いてあるものを、そのままアニメにして面白いということではありません。小説とアニメは違うものですから、アニメとして面白くなるのであれば、いくらでも変えてもらって結構。アニメとして納得のいく作品を作ってもらえればと思います。私の作品にインスパイアされた監督、脚本家、アニメーターの方達が感じたことを好きなように表現すれば良いです。ただ、面白くなければ「面白くない」と言いますが(笑)。個性的なものを作ろうという意欲は感じていますので、仕上がりを楽しみにしています。


小説は読んだ人がイメージを持つもので、原作者が押し付けるものではありません。百人いたら百通りの感じ方があり、同じイメージをもつ人は一人としていないからです。小説が先行して世の中に出ていますから、読者の中にはこの作品をご覧になって、色々な感じ方をされるでしょう。その為にも、小説を払拭するほどアニメとして面白味がないといけない。旧来の小説ファンを唸らせ、原作を全く読んだことのない人にも面白いと言わせることがアニメ作りの醍醐味であり、またそういう作品を作って欲しいと思っています。アニメでは原作に出てこないキャラクターの登場や、設定・ストーリーが変更されている部分等がありますが、それは"変更"ということではなく、このスタッフで小説から感じとったままに作ると、こういう作品になったということだと思います。一視聴者として面白い作品になるかどうか、期待しています。


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