第1回はアニメーションプロデューサー/コジPについてお伝えしましたが、コジPからの『制作現場のスタッフに話を聞いた方がいいよ。』というアドバイスを受け、なななっんと、『名探偵コナン』TVシリーズ及び、劇場第1作からの監督で、もちろん今回も監督をお努めになる、こだま兼嗣監督に直撃インタビューをしてしまいましたぁ〜!!

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編集部
イキナリなんですが、監督のお考えになる『見所』を聞かせて下さい。

こだま監督
う〜ん。いっぱいあるけど、やっぱりクライマックスでしょうね。
蘭がコナンと行動を共にする中、どんな事件が起きて、どんな風に追いつめられて…、コナンと蘭がどういう行動とるか…。ここが、やっぱり見所になるんじゃないですか。
『名探偵コナン』については、原作者の青山剛昌先生も言っている通り、ラブストーリー…。というか、ラブコメなんですよ。だからその要素は必ず絡んできます。その辺りのクライマックスシーンは見所になるでしょうね。

編集部
という事は、今回もコナンと蘭ちゃんのラブシーンが見られるという事ですねっ!!(ワクワク)

こだま監督
最初に青山先生は、『名探偵コナン』という作品をそういう方針で作ったので、そういうシーンがなければ『コナン』にならなくなっちゃうんですよ。
事件だけ起こせばいいなら、コナンでなくてもいいわけですから。コナンと蘭の関係を見せながら事件をどう絡めていくかという作品なので、そういうシーンは見所………にしないといけないんです(笑)。

編集部
という事は、イコール、そこが監督が1番力を入れられる所なんでしょうか?

こだま監督
う〜ん。
監督の仕事となると、トータルな仕上がりを求められます。
事件をキチンと描かないと、そこのシーンも生きてこない。そこまでの経過で、事件を興味を持たせるように持っていかなければいけない。そこも重要だし、他の部分も、もちろん重要になってくるよね。
作品っていうのは、全部が1つにまとまった時に、良いか悪いかの評価が出てくるんで、部分的に力を入れたりしてもダメなんですよ。

編集部
なるほど。
私も毎年劇場を見ながら、事件・推理にハラハラドキドキの連続。その中でコナン君と蘭ちゃんのラブシーンや、コナン君の一言で、グッときたりするんですよ。

こだま監督
うん。やっぱりそういう風に見てもらえるよう作りたい!
事件は事件でキチンと画いてあって、そこに『コナンらしさ』だとか『少年探偵団』『蘭』『小五郎』だとかが絡んで、どう面白く展開するかという事を見てもらわないといけないんで、監督として部分的に力を入れるという事は少ないんですよ。アクションも事件もラブコメも全部必要になってきますから。
但し、見る側としては、クライマックスのコナンと蘭の関係…。二人がどう行動するか。というのが見所になってくるでしょうね(笑)。

編集部
現在上がっている所まで、絵コンテを読ませて頂いたのですが、クライマックス直前、『あ〜っ!!どうなってしまうのぉ〜っ!?』って所で終ってしまっていて、すっごく気になっています。今回のストーリーで私なりに感じた○○○○という要素。(ここはまだ言えませ〜ん。)そういうの、私、すっごく弱いんですよ。

こだま監督
それについては…………赫々然々。
(公開前なので、まだみなさんにはお伝えできませんが、私は聞いてしまいました!!ゴメンナサイ。みなさんには今はまだ言えません…。公開を楽しみに待つべしっ!!
……でも少しだけ、こだま監督のお話を抜粋してお伝えします!!)

基本的に、そういう要素をあまり前面に出さないようにしたんですよ。
『生きる』って事を前提として、その為に出来るだけ多くの人が『生きる』にはどうしたら良いかを考えると、結果的に○○○○という結論が出てくる場合があります。
カッコ良く死ねば、見る人は感動するかもしれない。だけど、それは『姿勢』としてやりたくないんです。推理モノだけど、『推理を作る為の殺人』というのは出来るだけ避けたい…。残酷に人を殺していけば、見る人はハラハラドキドキするかもしれないけど、それは安易な作り方になってしまうと思うから…。それはやりたくない方法です。

編集部
今回の劇場に限ってではなく、『名探偵コナン』という作品全体を通して、『生きる』というテーマがあるんですね。

こだま監督
事件モノだけに、人が死ぬシーンはどうしても出てきます。
ボクたちが陥り易いのは、話に詰まると『誰かに死んでもらおうか』という安易な発想です。だからコナンでは出来るだけ、人が死なないで話を作ってもらう事をまず考えます。『死なずにうまく見せる方法はない?』と提案してみると、それなりに結構アイディアが出てくるもんなんですよ。それに、すごく頭を使う。それは、頭の訓練にもいいんです(笑)。
それでも、どうしようもない時は誰かに死んでもらわなければならなくなるけど…(笑)。

編集部
コナン君って、毎年カッコよくなっていく感じがします。『見た目が子供』。だからこそグッとくるセリフ、時折見せるシリアスな『瞳』など…。

こだま監督
基本的に、カッコ良くするの好きなんです(笑)。
主役は『カッコ良くなければダメ』というのがあって、どうしてもカッコ良く画いちゃうんです。但し、『どうだ!カッコいいだろ!!』って見せ方は嫌いなんで、自然ににじみ出るようにカッコ良くしていく方法を、色々考えます。

編集部
でも、それって、スゴク難しいのではないですか?

こだま監督
難しいですよ。
『カッコいいだろ。』って言ってしまえば簡単だけど、そう言いたいところを、グッっと堪えて、黙らせてみたり、表情をとらえてみたり、それが逆にカッコ良く見える事ってあるじゃないですか。実際には人に知られず消えていってしまう『カッコ良さ』も、映像の場合、必ずそこには、わかってくれる観客がいますから、そういう表現をしていけば自然と見る人たちにも『カッコ良さ』というものが何なのかわかっていくと思う。全部画かなくても、見る人はわかってくれる。そういう表現が好きなんですよ。

編集部
今年はこうだから、ここがカッコいい!!という訳じゃなく、コナン君は毎年カッコ良くなっていくと期待して待っていていいんですね。(ドキドキ)

こだま監督
そうですね。カッコ悪くはしたくないし。
でも、一般的に男が考える『カッコ悪さ』を出すことはあるんですよ。男だってたまには気が弱くなるし、勇気をなくしてしまう時もあるし、そういう時って必ずある。あっても構わないんですよ。但し、だらしない『カッコ悪さ』にはしない。という感じかな。

編集部
TVシリーズの監督を第251話で終了されて、今年から劇場1本に絞られましたが、その点での意気込みというは、当然変わってくるんですか??

こだま監督
いや、変わりません。
両方やっていた時は、(逆に)プレッシャーがあって、緊張感もすごくあったんですが、やる事があまりにも多過ぎて、時間がなくなってしまうんですよ(笑)。
だから、そういう意味では頭の中がパンクせずに、余裕を持ってストーリーやキャラクターの扱い方をどうするかをじっくり考える時間が出来たので、今回は芝居やセリフなどの細かい部分に気を使う事ができました。
前はけっこう大雑把だったりして…(笑)。
でも、それを見る人たちにどう伝わるかは、まだわからないですけどね。

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