落ち着いた雰囲気をもつ蘭王博物館(らんおうはくぶつかん)で、古代エジプト展が開催される。すばらしい品々がディスプレイされていて、ライトアップやスモークなどの演出も凝っている。展示会初日、特別展示室で、館長の結城麻里が殺害された。




左近の小学校時代の恩師、如月一徹が務める蘭王博物館で、古代エジプト展が開催されることになった。ツタンカーメンの発掘リストにありながら、行方不明になっていた「ファラオの剣」という宝剣が展示物の目玉になっていた。
そのツタンカーメンの墓の入り口に書かれていた、呪いの言葉が脅迫状として届いていたのだ。そして、警視庁捜査一課の警部補、橘薫子と樽海刑事が捜査にのりだした。だが、関係者を集めた内覧会当日、特別展示室で館長の結城麻里が、刺殺死体で発見された。凶器は「ファラオの剣」、死体は吊り下げられ、特別展示室は鍵のかかった密室。博物館の防犯装置にも異常はなく、防犯ビデオも抜き取られていた。
内部犯行の疑いが濃く、職員全員に動機があった。殺された結城麻里が、握っていたイヤリングは、ダイイングメセージなのか?しかし、アリバイが無いのは事務長の如月だけ、その上、不利な証拠が幾つも見つかってしまう。如月逮捕まで24時間の猶予をもらった左近。恩師、如月一徹の無実を証明する為、難解なトリックに挑む。




左近の小学校時代の先生。長年の夢を叶える為、教師を辞め博物館に務めている。蘭王博物館の事務長。

蘭王博物館の館長。かなりやり手の才女だが、強引な性格で、職員とのトラブルも・・・。

蘭王博物館、副館長。ボストンの博物館にいた頃は、結城麻里の上司だった。計算高く、冷淡。

結城麻里に引き抜かれ、蘭王博物館で、館長の秘書をしている。穏やかな性格で、少々おっちょこちょいな面も・・・。

前館長の時から、蘭王博物館の事務員として務める古株。

蘭王博物館の警備主任。

警視庁捜査一課の刑事。薫子の部下だが、薫子とのコンビは、今一つかみ合わない。いつもガムを噛んでいる。


『我が墓を暴く者、死の翼に触れよ』
最後に、死を司る古代エジプトの最高神『オリシス』の絵
これが、蘭王博物館に届いた脅迫状。



如月一徹(きさらぎ いってつ)
動機
館長、結城麻里との経営方針の違いによる対立。
アリバイ 朝、7時頃に家を出たのだが、証明するものは無くアリバイ不成立。

一色星治(いっしき せいじ)
動機
立場の逆転による、精神的苦痛。
アリバイ 館長が見つからず、規則により8時45分頃、如月が自宅へ電話連絡を行った。(通勤:1時間半)

高橋佳絵(たかはし よしえ)
動機
男性関係のトラブルがあったと噂されている。
アリバイ 前日、実家へ帰り、そこから出社している。途中、朝食をとった駅前のコーヒーショップで、防犯ビデオに映っている。(レシートでも時間を確認)

浜田浩一郎(はまだ こういちろう)
動機
館長の結城からリストラをほのめかされていたらしい。
アリバイ 出勤時、7時半頃、自宅近くのバス停で目撃されている。(通勤:1時間)

田所学(たどころ まなぶ)
動機
結城の強引な行動が原因で、起きた事故により、右足が不自由になった。
アリバイ 会社に定時連絡を入れた時、たまたま長電話をしてしまいアリバイ成立。


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