今からちょうど20年前、日本中にマンザイブームが吹き荒れたんや。そんな81年4月、当時の人気お笑い芸人を声優として豪華にそろえた、前代未聞のアニメ映画が封切られてん。それが『じゃりン子チエ』や。




 原作は、『漫画アクション』(双葉社刊)に連載しとったはるき悦巳の同名マンガや。大阪の下町を舞台に、めちゃめちゃ元気な小学生チエと、バクチとケンカが三度のメシより好きやっていう父親のテツを中心に、ハチャメチャなはぐれモンの日常をユーモアと人情味あふれる描写で描いた傑作シリーズや。

 『じゃりン子チエ』とお笑い芸人のドッキングを企画し実現させよった、企画力と実行力はほんまスゴイで。お笑いブームの仕掛け人とゆってもイイような澤田のおっちゃんに協力してもらったんが大きかったわぁ。




 その芸人の声優ぶりやけど、『〜チエ』はプレスコ方式ゆうんで作られたんや。つまりセリフを先に録って、セリフに合わせて作画するっちゅう方法や。おかげでアフレコに不慣れなお笑い芸人を助けるとともに、関西弁の掛け合いのリズムを最大限に活かす結果となったんや。

 スタッフは監督が高畑勲はん、作画監督が小田部羊一はん、大塚康生はんという黄金トリオや。美術は山本二三はんがやってんで。大阪の下町のやらしさとあったかみを原作の雰囲気以上に伝えてるねん。音楽は星勝はんがやったんやで。挿入歌『春の予感』は来生えつこはん・たかお姉弟の作詞・作曲で、ビジー・フォーのグッチ裕三が歌ってるんや。



 この作品は関西が舞台ゆうだけあって、関西地方で大ヒットしたんや。その人気はテレビシリーズにも引き継がれて、81年10月スタートのシリーズ(〜83年3月)は何度も再放送して、ついに91年、新シリーズも製作されたんやで。

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