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ある日突然、養父バルブランによって旅芸人に売り飛ばされてしまった8才の少年、レミ。捨て子のレミを愛情込めて育ててくれたバルブランママに、レミはさよならも言えずに出発したのだった。
レミを買ったビタリスお師匠さんは厳しい中にも暖かい包容力をもった人物だった。かわいい動物の役者たち 犬のカピとゼルビーノ、ドルチェ、そしてサルのジョリクールとともに、次第に旅の生活にも慣れ、いつしかレミの涙も乾いていた。
とある町角で上演中、犬に乱暴する警官にビタリスは思わず手を上げてしまい、逮捕される。ひとり途方に暮れるレミに手を差し伸べたのは、偶然出会ったミリガン夫人だった。婦人にはレミと同年代の病気の息子、アーサーがいた。アーサーのよい友達となり、船旅を楽しんだレミ。レミに愛情を感じたミリガン夫人は、出所したビタリスにレミを養子に欲しいと申し出るが、ビタリスは断る。生涯かけて、私がレミに生きる力を授けていく、と……。
再び旅の日々が始まった。冬の訪れが格別に早い年だった。吹雪の晩、山小屋に投宿したビタリス一座は、レミの不注意から犬のゼルビーノとドルチェをオオカミの餌食にしてしまう。しかも寒さに弱いサルのジョリクールまでも死んでしまい、残ったのはカピとレミだけになってしまった。
役者を失ったビタリスはパリに出て職を探すが、うまくいかない。厳しい寒さの中、一夜の宿を探しあぐねて吹雪の森をさまよう一行。レミは寒さと疲れから睡魔に取りつかれていた。レミをひきずるように進むビタリス。やっと雪の中にワラの山を見つけてレミを押し込み、その上にかぶさるように横たわったビタリスの上に、雪が容赦なく降り積もっていく……。
季節は変わり、春のパリ。たくましく生きるみなしごの少年、マチヤは、酔っ払いにからまれているレミを助けてやる。レミは吹雪の晩にビタリスを失っていた。仲良くなったレミとマチヤは、カピとともに一座として旅に出る。ふとしたことで出会ったサーカスのサル、二代目ジョリクールも加え、レミの故郷シャバノン村に向かう一行。レミは無事、なつかしいバルブランママに会うことができるのか……?
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