町ネズミのガンバが、友達のボーボを誘って海を目指す。ひと目海を見てみたいという思いつきからだったが、それが大冒険の始まりとなるのだった。
港でネズミのパーティーに参加中、傷ついた島のネズミ、忠太が現れる。ノロイという白イタチに島のネズミが全滅させられようとしており、助けを求めにきたというのだ。
ノロイと聞いてネズミたちはふるえ上がる。ガンバだけが忠太と共に行こうと船に乗り込むが、出港の朝、そこには仲間が集まっていた。船乗りネズミのヨイショとその幼なじみのガクシャ、医者で詩人のシジン、いかさまバクチ打ちのイカサマ(*1)、そしてボーボだ。
しかし船が嵐に合い、ガンバたちは海に飛び込んで九死に一生を得た。その後はイカダに乗って(*2)、目印のテング岩に向かって進む7匹。そこへ巨大なタンカーが近づき、あおりを受けてガンバが海に落ちて行方不明になってしまう! 残る6匹は次第に険悪な雰囲気になり、バラバラになりかかった時、イルカに乗ってガンバが現れた!
陸地に上陸したガンバたち。山野を走り、雪山を越え、谷川を下る(*3)。ようやく対岸にノロイ島が見える海岸に到着すると、うず巻く海峡をはさんでノロイ島はすぐそこだ。
オオミズナギ鳥(*4)に頼んで海峡をひとっ飛びしたガンバたちは、ついにノロイ島上陸を果たした。
忠太の案内で仲間のところに向かう途中、イタチたちの襲撃が始まる。そしてついにガンバの前にノロイが姿を現す。ノロイの催眠術にかかり、フラフラとノロイに近づいていくガンバ! ヨイショの機転によって我を取り戻したが、鬼気迫るノロイとの出会いに、7匹の緊張は高まるのだった。
ようやく忠太の仲間たちと合流したガンバたち。島の長老は、この隠れ家を捨てて明日にも(*5)移動するという。ノロイはその日こそ待ち受けていた。イタチたちに襲われ、海岸の岩穴に追い詰められたネズミたち。ノロイは一斉攻撃に出るのか、それとも餓死するのを待つのか? ノロイを倒し、生きる道をつかむため、ガンバたちはどのようにして立ち向かっていくのか? 「シッポを立てろ!」最後の戦いが今、始まろうとしていた――!
*1:イカサマの参加/テレビでは、イカサマはもともと船をねぐらにしていたらしく、最初は「ご一緒するつもりはござんせん」と傍観者を決め込む。劇場版では同じシーンで「面白そうな話にはとんと目がない方で……」とセリフが変わり、初めからガンバたちと行動を共にする考えを表明する。
*2:イカダに乗って/テレビでは、最初の遭難のあとリンゴ箱で軍艦にたどり着き、潜水艦を作って出発、クジラの衝突で海に投げ出されたあと、リスのクリークが住む島に上陸してキツネと戦う……というエピソードがあった。劇場版のイカダは、クリークの島を出発する時のものだ。
*3:山野を走り、雪山を越え……/テング岩に着いたシーンで、忠太に「この島を横切ればノロイ島が見えます」と言わせているのはかなり大胆。この後劇場版ではガンバの主題歌が流れる中、映像だけが展開される。
テレビ版11話の冒頭から19話までが一気に描かれるが、トラゴローやカラス岳越え、高蔵ネズミのエピソードは割愛される。このシーンの冒頭で忠太を先頭に走っている部分は、テレビ版17話のカラス岳下山の時のシーンを挿入している。
*4:オオミズナギ鳥/テレビ版では鳥のリーダー、ツブリが登場、ガンバたちとからむエピソードが。よって「ツブリに運んでもらおう」というセリフが劇場版では「あの鳥さんたちに…」と変更されている。
*5:隠れ家を捨てて……/ノロイとの戦いに焦点を絞るため、隠れ家でのネズミたちのエピソードも割愛された。テレビではノロイの計略で兵糧攻めに合い、やむなくノロイの包囲を突破して出ていくネズミたちだが、劇場版では別の理由づけがされた。 |