ちっこいネズミのガンバには、海は果てしなく大きく見えた。この大きな海を越えて、宿敵・ノロイを倒しに行くぞ!ガンバと個性豊かな仲間たちとの大冒険が始まります。 今月の特集第7回目は、TVシリーズ「ガンバの冒険」、そしてTVシリーズの総集編である劇場版「冒険者たち ガンバと7匹のなかま」です。

(C) 斎藤惇夫/岩波書店・TMS

 75年(S50年)4月から9月まで放映された作品。四半世紀たった今でもまったく古さを感じさせない、手に汗にぎる冒険と友情のストーリー。

 原作は斎藤惇夫の『冒険者たち〜ガンバと十五匹の仲間』。言わば名作児童文学作品だが、チーフディレクター出崎統によって、他社の名作路線とは一線を画する味わいの仕上がりになっている。
 出崎監督は以後『家なき子』(77年)『宝島』(78年)と児童名作作品を続けざまに手掛けるが、3作品共通して描かれるのは少年の旅と成長であり、演出も硬派、スピーディ、スリリングなものだった。『ガンバ』はその第一作に位置する作品である。

 アニメ化にあたっては、メインキャラクターを7匹に絞るとともに、オリジナルエピソードを多量に挿入している(第3話から第17話まではアニメのオリジナル)。これによって、ノロイとの戦いが中心だった原作と比べ、ガンバたちの冒険の旅が存分に描かれ、キャラクターの魅力も最大限に描き切ることができた。
 作画監督は椛島義夫、各話演出は出崎氏の他に御厨恭輔、竹内啓雄、吉田茂承らが担当したが、全話を芝山努による画面レイアウトで統一感をはかった、テレビアニメとしては画期的なシステムが取られていた。
 原画は近藤喜文、川尻善昭、金沢比呂司らが担当、エンディングは近藤喜文の作画によるものである。また、小林七郎による美術は、冒険の背景にふさわしいラフでワイルドなタッチを駆使しつつ、“ネズミの目線”という難問題も見事にクリアしている。出崎・小林コンビによる止め絵からイラストに移行するハーモニーの手法も、この作品の雰囲気作りに一役買っている。
 声優では、ガンバ役の野沢雅子が、陽気でアグレッシブな中に素直な感受性を表現して出色の出来。また、ノロイ役の大塚周夫が、ノロイの不気味なカリスマ性を怪演している。

 84年(S59年)、再編集されて『冒険者たち〜ガンバと7匹のなかま〜』として劇場版が製作された。こちらはノロイとの戦いをメインとしている点で原作に近い仕上がりとなっている。

◆商品化情報

「カンバの冒険」劇場版コンプリート・コレクション DVD 発売中!!
※劇場版「冒険者たち〜ガンバと7匹のなかま〜」と
  「ガンバとカワウソの冒険」の2作を1枚に完全収録。

発売・販売:パイオニアLDC株式会社
¥7,800(税抜)PIBA-3027/94分+81分/カラー

●特典:
☆DVD用ポジテレシネ・ニューマスター仕様
☆DVD用ポジテレシネにより、特報・予告篇を収録(「カワウソの冒険」のみ)
☆キャラクター設定を静止画収録(「7匹のなかま」のみ)
☆副音声に出崎統監督と吉川斌プロデューサーの対談音声を収録(「7匹のなかま」のみ)
☆カラー解説書(6P)封入
☆ジャケット裏面カラーピンナップ仕様

7/24発売予定!!「ガンバの冒険」(TV)DVD BOX(全26話収録)
発売:株式会社ムービック 販売:株式会社ムービック・パイオニアLDC株式会社
¥29,000(税抜) MABT9006/5枚組み/カラー

●特典:
未定・詳細は追ってお知らせします。

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