オスカル、アンドレたちの愛の行方とフランス革命を背景に躍動感あふれる演出で描かれた「ベルサイユのばら」。ついに特集完結です。
原作は池田理代子作『ベルサイユのばら』。フランス革命勃発直前の18世紀の激動のフランスを舞台に、1972年春から73年秋まで82週にわたって週刊「マーガレット」に連載され、少女マンガ史上空前のヒットを記録した。 74年4月には、早くも宝塚で第1回目の舞台化が実現、さらに79年3月には海外俳優を起用した実写映画も公開された。アニメシリーズは79年10月10日から80年9月3日まで、全40話数が日本テレビ系列で放送された。 将軍家の跡継ぎとして育った男装の麗人オスカルと、兄弟のように育った使用人の子アンドレ、そしてルイ16世妃アントワネットとスウェーデン貴族フェルゼンの4人の愛と青春を軸に、史実を交えた激動の歴史ロマン。 演出は12話までを『ボルテスV』などロボットアニメでドラマチックな演出が定評となった故長浜忠夫が総監督を務め、18話からはダイナミックな展開と躍動感あふれる演出を得意とする出崎統がバトンを引き継いだ。このことでキャラクターの造形も両者の個性を反映しており、見比べてみるのも面白い。 作画監督は荒木伸吾・姫野美智コンビ。当時その絵柄の美しさと透明感でアニメ雑誌などで大きな評価を得つつあり、この作品で美形キャラの代名詞のような存在になったコンビ。 声優はオスカル役に実写の女優としても活躍している田島令子。『キャプテン・ハーロック』の女海賊クイーン・エメラルダス役など、かっこ良くて色気もあるキャラがハマリ役だった。アンドレには俳優の志垣太郎が起用され、この二人の役者コンビの演技の幅が、作品にぐっと厚みを加えている。アントワネット役には透明感ある美少女役が得意の上田みゆき、そしてフェルゼンには二枚目ならこの人、の野沢那智が配されている(1話から6話までは野沢氏体調不良のため、堀勝之祐氏が代役を務めた)。