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アニメ作品『エースをねらえ!』は、73年10月5日から74年3月29日まで放映されたテレビシリーズ『エースをねらえ!』がその第1作目となる。本放送当時は視聴率があまり伸びず、26話で原作の中盤までを描いて終了となった。
ところが数年後、再放送で高視聴率をマーク。『ルパン三世』や『宇宙戦艦ヤマト』と同様の現象が起こった。これを受けて日本テレビでリメイクが決定、これが『新・エースをねらえ!』(78年10月14日〜79年3月31日)である。この時は出崎・杉野コンビは『家なき子』の制作と重なって参加できなかったので、キャラクターのニュアンスなども他作品と多少色合いを異にしている。
この『新・エース〜』の好評で映画化が決定、79年9月、劇場版『エースをねらえ!』が封切られた。これは当時多かったテレビシリーズの編集ものではなく、全編藤川桂介脚本による新作で、出崎・杉野コンビも復活した。ここでストーリーは原作中盤のクライマックスまで描かれることになる。
劇場版のラストは、宗方の死と、何も知らずアメリカに向かう飛行機の中のひろみを描いて終わっていた。原作も宗方の死で一度終了し、ファンの要望に応える形で第2部としてスタートしたといういきさつがある。
この原作の第2部にあたる続編が約10年の歳月を経て描かれることになる。0AV『エースをねらえ!2』がそれで、『STAGE1』から『STAGE6』の全6巻が88年7月から10月にかけてリリースされた。自らの死期を悟った宗方がひろみを親友の桂大吾に託し、何も知らないひろみはアメリカに旅立って行く、というところからスタートする。出崎統が全編監修・絵コンテを手がけ、88年度日本アニメ大賞OAV最優秀賞を受賞した。
さらに89年10月から90年4月にかけて、同じく出崎・杉野コンビで『2』の続編である『エースをねらえ! ファイナルステージ』全6巻がリリース、原作終盤のクライマックスをみごとに描ききった。
こうして、全18巻におよぶ長編まんがを、足かけ18年にわたる歳月を費やして描ききるという特殊な歴史を持つのが、『エースをねらえ!』なのだ。
73年、『エース〜』はまったく新しい少女まんが原作のアニメとしてスタートした。当時のアニメの状況はというと、『巨人の星』『タイガーマスク』『アタックNO.1』と続くスポーツ・格闘ものが70年の『あしたのジョー』でひとつのクライマックスを迎えた時期だった。一方少女もののアニメは、『魔法使いチャッピー』『ミラクル少女リミットちゃん』といった幼女ものが中心だった。『エース〜』は、少女まんがの持つ繊細で華麗な世界が初めてテレビシリーズとして画面に登場した記念すべき作品だったのだ。
「瞳の中に星がキラキラしている」少女まんがの絵柄にスタッフはこだわった。ひろみの瞳の中には斜線を入れ、ブルーの薄塗りを重ねた上でホワイトを入れるという手の込みように、スタッフの挑戦と試行錯誤が見られる。また作品の繊細さを保証するものとして、杉野昭夫の存在も欠かすことのできない要素だった。当初各話作監のシステムで制作をスタートしたが、後半は杉野昭夫をメインとした態勢にシフトしていった。
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