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○プロフィール
友永和秀(ともなが・かずひで)
1952年生まれ
株式会社テレコム・アニメーションフィルム在籍。
代表作品
○原画
1979年「ルパン三世 カリオストロの城」
2000年「BATMAN BEYOND : RETURN OF THE JOKER」
○作画監督
1984年「名探偵ホームズ」(イメージ・スケッチ兼)
1986年「GALAXY HIGH SCHOOL」
1987年「WINNIE THE POOH」
1989年「TINY TOON ADVENTURES」
1989年「THE NEVER TOLD TALES OF PETER PAN」
1991年「TINY TOON ADVENTURES : HOW I SPENT MY VACATION」
1992年「ANIMANIACS」<エミー賞受賞作品>
1999年「サイバーシックス」<PULCINELLA AWARDS並びにLEO AWARDS受賞作品>(絵コンテ兼)
○キャラクターデザイン
1989年「LITTLE NEMO」(作画監督、絵コンテ、イメージ・スケッチ兼)
○絵コンテ
1995年「ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス」(イメージ・スケッチ兼)
○監督
1996年「SUPERMAN」
○スーパーバイザー
1993年「SONIC THE HEDGEHOG」 |
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| メカデザイン1:砂船〜デザイン発想の秘密に迫る!〜 |
■編集部:
デザインにあたって、何か注意された点というのは?
◆友永氏:
船に関しては、好きというだけで詳しくはないけど、あの船の中でどういう生活をしていたのかが気になりますよね。
食べ物どうした、水はどうした、煮炊きするには火を使っていたのか、そもそも船で火は使えるのか、トイレはどうしていたのか、とか。乗っている人の生活を物語の端々で描けたらいいなと思って、帆船の本を見たり、こういう絵があったら面白いだろうなと想像してみたりしましたね。
そうすれば、ただのメカだけじゃなくて船の存在その物が膨らんでくるんじゃないだろうか。大嘘でもリアリティーが出て来る、フィクションだけど信じられる物が出来るんじゃないかと思っています。
■編集部:
居住空間の設計図を描かれたりとか?
◆友永氏:
ちょっと描きましたけどね、宮崎さんほど正確で詳しくないけど(笑)。
船だからそんなに広い空間じゃないと思います。狭くて汚くて、古くて油くさくてね。
■編集部:
船と言いますが、砂の上を走る乗り物が船だというのも、面白い発想ですよね。
◆友永氏:
古谷さんの発想ですが、砂漠が海だという仮定ですね。だから、この「砂船」にもオールが付いているんです。
これ、CGで動かすと、半分機械で半分生き物みたいな、フナムシみたいな、実に奇妙な動きをするんですよ。
■編集部:
はい。フィルムを見せていただきましたが、面白い動きでした。
◆友永氏:
オールが、足みたいに見えてきてね。
そういう"動きの面白み"を、初めは計算してなかったんですけどね。出来あがったのを見ていると、生き物と機械の合いの子みたいな、面白い効果が出ましたね。
■編集部:
動力はどうなっているんですか?
◆友永氏:
石炭でボイラー焚いてスチーム起こして、中にシリンダがあって回しているんでしょうね。「トム・ソーヤの冒険」に出てくるマークトゥエイン号みたいにね。
■編集部:
蒸気が動力というのは、いかにもこの時代っぽいですね。
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| メカデザイン2:小型飛行機械〜この時代らしい色とは?〜 |
■編集部:
蒸気もこの作品の時代を表していますが、デザインに時代背景を意識されたことはありますか?
◆友永氏:
この時代は、19世紀…20世紀の初めくらいですよね。ちょうど100年位前。だから、色はあんまりけばけばしくならないように気をつけましたね。
空跳ぶ飛行機械が出てくるでしょう。現実に無い物ですから、これは正直困りましたね。この時代らしい現実感を出したかったけど、未来っぽくなってしまったりして。
船はまあよかったんですよ、現実にある物だから。でも飛行機械となると、自分でも分からなくなってしまいましたね。
あまりにもオモチャっぽくならないようには、心がけました。特に、仕上げの色。この点は、コンピューター(彩色)の人にお願いしました。
矢野さんとも、こういう色がいいかああいう色がいいかと、いろいろ話し合いました。あまりにもメカっぽくならないように、ちょっと古臭さがあって。そしてどこか現実的で、当時もありそうだなというものをね。
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| メカデザイン3:プロミネンス〜モデルは流線型の…?〜 |
■編集部:
「プロミネンス」は…迫力がありますね。
◆友永氏:
もっと見せたかったですね。画面の端々に、もっとチラチラと。だけどストーリーの都合で、少ししか出せなかったのが残念です。
これは、機関車をモチーフにしているんです。『アジア号』って知らないかな?流線型の…。
バイクなんかでも、カウリングってカバーがあるじゃないですか。同じように、古い機関車になると、流線型のカウリングをかぶすんですよ。その間に動輪が見えたりするんだけど。そういうものをモチーフにすると面白いんじゃないかと、矢野さんと話してて。
■編集部:
(プロミネンス後部のドリル部分を指し)これ、回るんでしょうか?
◆友永氏:
ええ。回していないと、浮いている感じがしないでしょう。だから、何か動かす物を付けようとしたんですよ。でも、プロペラにすると『ラピュタ』になってしまうので(笑)、他のにしました。
■編集部:
この時代の機械というのは、小型化が進んだ現代の物と違って、大きいですよね。
◆友永氏:
大きくて、ばかばかしい部分がありますよね。能率的・効率的でない。でも、そういうのが欲しいなと思って作りました。
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■編集部:
砂ヨットは、乗ったら気持ち良さそうな乗り物ですね。
◆友永氏:
八崎さんが今のデザインに近い絵を描いていて、僕がアレンジしたんですけどね。
初号フィルムを見てみましたが、実際、砂漠の上をスーッと走っていて。見ていて、気持ちいいですよ。
■編集部:
それは楽しみです!
それでは楽しみにしてる皆様にひとこと、お願いします。
◆友永氏:
いろいろ楽しい冒険があるので、楽しみにしていて下さい。面白い機械も出ますので。
■編集部:
ありがとうございました。
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